最近では、農業も工場などで品質管理が行われ、一括管理で行われることも多くなって来ています。
ですが未だ多くの農業は、農地に種子を植えて育てることが主流になっています。
身体を動かすということもあり、農業は介護予防に有効とも言われています。
では、どのように農業が介護予防に有効なのか解説していきたいと思います。
農業と介護予防
農業は機械化が進んでいますが、身体を酷使する仕事でもあります。
ですから、身体を動かすからということのみをもって、農業は介護予防に効果的と一概にも言えません。
高齢者の場合は、身体機能に制限(関節の可動域等の制限)があり、無理をすることにより症状が悪化することも考えられます。
とは言いつつもやはり、農業をすることは、身体を動かしますので、介護予防の一助となることは言うまでもありません。
ですが高齢者の場合においては、適切に環境を整えて、無理のない範囲で農業をする必要があります。
園芸療法
それらの条件に合致しているのが、園芸療法です。
農業を含めて言えることですが、土をいじり、世話をして、収穫することは、人間にとっては、非常に癒しのある効果があると言われています。
また、高齢者の多くは、就農経験がありますので、農業を通じて過去を回想したりすると言う点で、回想法にもなります。
また、農業を他人に指導することにより、本人に役割ができて、生きがい作りにもつながることになります。
先にも書きましたが、農業は身体に負荷がかかると書きました。
ですが、園芸療法はその点にも着目し、作業環境を整えることになっています。
例えばですが、「作業する時には、中腰にならないように作業台を用意する」「長時間の立位が取れない場合は、椅子を用意する」「認知症の高齢者などはパニックにならないように、環境を整える」など、高齢者でも作業のし易い環境を整えることになっています。
現在は、園芸療法士の資格も整備され専門的に行うようになっています。
園芸療法士は、ただ農業や園芸を行い癒すだけではなく、きちんと療養の計画を立案し、計画的に行い、どのような効果が得られたか評価を行います。
どうせ行うのではあれば、きちんと専門職である園芸療法士の指導のもとに行うと、なお効果的であると思います。
まとめ
農業は、介護予防に効果的なのかと言えば、その通り効果的であると言えます。
ですが、単に農業を行なったのでは、高齢者にとっては、負荷が大きすぎます。
ですから、適宜園芸療法士などの助言を得ながら行うことで、効果を最大限に発揮することができるでしょう。