要介護状態となりますと、生活の質が低下することになります。
最初に結論づけるとするなら、生活の質を維持するためにも、介護予防の考え方が必要だと言えます。
では、本当に介護予防の考え方は必要なのか解説していきたいと思います。
要介護状態となるということは
要介護状態となるということは、皆さんのご想像通り、日常生活において、なんらかの介助が必要となる状態を言います。
日常生活に介助が必要になるということは、自分でできることが少なくなり、不便なことなどが増えるということになります。
要介護度が高くなれば、その分介助の量も比例して高くなると言うことになります。
不便なことそれがいわゆる「障害」があると言うことになります。
「障害」があるとは、言葉で表すのは簡単ですが、現在の日本においては、それは大きなハンデとなります。
そして日本では、残念ながら「障害」がありますと、見えない差別に阻害されるようになります。
それは、高齢者となり、後天的に障害が生じた場合も同じです。
ある人は、「障害など存在していない」と言う方もいますが、そう簡単な話ではありません。
例えばですが、町の中や家屋を見れば、段差等が多数存在します。
またお風呂やトイレも、障害のあるなしに関わらず、高齢者等にとって使いやすい物になっているとは言えません。
むしろ使えないまたは、非常に使いづらいという状態です。
このように、現在の日本においては、要介護状態となりますと、自立した生活が実質上送れなくなり、生活の質が大きく低下することになると言うわけです。
生活の質を維持するためになぜ介護予防なのか
特に高齢者の場合は、障害を抱えてしまうと、生活の質の低下は不可避であると言えます。
生活の質を低下させないようにと言うことで、障害のある高齢者や高齢者のために、使いやすいインフラ整備することは、すぐにはできませんし、容易なことではありません。
また、蛇足かもしれませんが、障害者に対する偏見や差別をなくしましょうと、国が主導で旗ふりをしてみたところでも、理解は広がっても、実際の行動につながることがなかなかありません。
まとめ
このように、要介護状態となることで、生活の質が低下し、それを回復させることはかなり困難であることがお分かりになったかと思います。
そこれまで、日本の社会の構築に貢献してきた高齢者を社会の爪弾き者のようにならないようにすることが非常に重要です。
そのためにも、介護予防を推進する必要があるとも言えます。