認知症疾患冠者数は年々増加しているのですが、現在の確実に治す治療法は確立されてはいません。
ただ現在行われている治療に手症状の緩和や進行を遅らせるという事は可能なとなっています。
その方法として第一の選択は「薬物療法」であると言われています。
しかし、同時に「非薬物治療法」というものもあり、こちらも認知症の治療では重要とされています。
では「非薬物治療」とはいったいどのようなものか?
その名の通り、薬を使わずに脳を活性化させたり情緒の安定を図り、症状の緩和や進行の遅延を目指す介護予防のひとつとなっています。
現在介護予防効果が確立しているのは運動療法の中でも有酸素運動だけですが、今回はもう1つの治療法。
音楽療法について説明します。
音楽療法とは
音楽療法とは「音楽を聴く・歌う・演奏する」などによってリラックスさせるリハビリテーションです。
「俳諧・暴力」などの認知症の周辺症状(行動・心理症状)などの改善や、ADL(日常生活動作)の維持・向上効果が期待できる認知症の非薬物治療法の1つとされ注目をされています。
音楽治療の効果が期待できる方々
介護予防における治療法としても有効な音楽治療ですが、他にも様々な症状を持つ方に有効なのです。
例えば、脳卒中の後遺症で怒りっぽいなどの生死因状態が不安定な方を落ち着かせる。
今回紹介している高齢者の方々。
その中でも認知症やMCI(軽度認知障害)の方。
発達障害の方。
薬物、アルコール依存症の方などにも非常に効果的とされています。
この様な症状を持つ方々を音楽療法士の方が音楽治療を施していくのです。
音楽療法士というのは音楽療法のトレーニングを積み資格を持つ音楽療法の専門家の方であり、日本音楽療法学会が認定する教育機関において必要なカリキュラムを終了し、音楽療法士試験に合格して資格を得た方々の事です。
ただし、この音楽療法は専門家だけでなく、介護士の方やご家族でも気楽に取り込める治療法です。
音楽療法の進め方
では治療の進め方についてご説明いたします。
この音楽療法は大きく分けて2つのタイプが存在します。
音楽を聴く事が中心である「受動的音楽療法と、自分自身で実際に歌ったり、演奏したり踊る事が中心の「能動的音楽療法」です。
「受動的音楽療法」の場合、日頃からクラッシックや懐かしい歌謡曲や演歌を流してリラックス効果を促し、心地よい空間を作り上げます。
嚥下障害などで食事自体を嫌がる方でもリラックスして食事を摂ることが出来るようになっていきます。
「能動的音楽療法」は大勢で一緒に合唱したりカラオケ大会をしたり、リズムを取り音楽に合わせて簡単な運動をするなどをして、リラックス効果や体力増強、運動能力の改善が見込め「ADL(日常生活動作能力)維持・向上が期待できます。
これらには昔懐かしの曲などを入れると「回想法」の効果も得られます。
あと、こういった場では楽器の演奏は経験者に率先してもらうなどするとなおよいでしょう。
音楽療法の効果
実際に声を出して歌うと気分が晴れ、脳の血流が活発になり心が落ち着いて意識レベルが上がるといった効果があります。
音楽を楽しむことにより、気分もよくなり食欲が増したり、声を出すにせよ体を動かしている事から運動機能の維持・向上も期待できます。
多くの人との合唱などでコミュニケーションをとる機会が増え「孤独」ではなくなり認知症の行動や心理症状の悪化を抑制しストレスなども解消できます。
そうなると徘徊やうつも軽減されていきます。
最後に
楽器の演奏や声を出すなどの動作により体を使う事で認知症で衰える発声や発語などADL(日常生活動作)の維持回復が期待出来、週1回1時間程度を8~10回実施する事により、記憶力・注意力の改善も見られます(国立菱樹医療センター調べ)。
その他にも音楽を聴きながらの食事では、食欲が増したり、演歌機能の改善がありその他の場合は歌うなどの行動によりお腹がすき食欲増進が期待できます。
何より、音楽によってリラックスする事や気分が上向く事が一番重要な事なのです。
