最近では、介護予防のために散歩やウォーキングをしているという方が多くなってきました。
「みんなやっているけど本当に効果あるの?」なんて疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません
それでは、高齢者の介護予防にとってウォーキングは効果的なのか解説していきたいと思います。
認知機能の向上
ここで介護予防のウォーキングから少し話はそれるのですが、まず認知症について触れたいと思います。
認知症になるといわゆる「徘徊」する方もいらっしゃいます。
これは、お世話する方の手間が非常に大変なことから「問題行動」と呼ばれることもあります。
ですが「徘徊」している方によく話を聞きますと、「お家に帰る」「会社に行く」というような明確な理由がある場合が多くあります。
このように、徘徊やその他の気になる行動(問題行動)が発生してしまう要因は、認知症という呼称の通り、認知機能が低下してしまったことにより、生じる行動であるということが言えます。
話を戻しまして、認知機能はウォーキングによっても鍛える(介護予防に資する)ことができます。
ウォーキングをする場合には、まずどのような行動を起こすでしょうか。
ウォーキングする場合の行動を分解して考えてみます。
「ウォーキングで〇〇まで行ってみる」「〇〇までの道順は、あのルートで行ってみるか」「外はどんな環境かな」とウォーキングを開始前から、すでに行動が開始され、頭をよく働かせなくてはなりません。
ウォーキングで外に出れば、「ウォーキングだから運動シューズを履く」「時間は何時から何時まですればいいな」「他の人がいるから挨拶しよう」「交通ルールはどうか」など認知し行動に移さなくてはならないことばかりになります。
「なんだ、そんなこと当たり前」と思いがちですが、認知症となりますと、これができなくなってしまうというわけです。
認知機能を働かせることができませんと、ウォーキングはできませんが、できるうちは、非常に効果的な介護予防の方法の一つであると言えます。
下肢筋力の向上
先にも説明しましたが、徘徊をされている方の多くは、内臓疾患等に罹患している割合が非常に低く、身体的・内臓的には非常に健康な方が多くいらっしゃいます。
医師も言うように運動をすることは、介護予防に大きな効果があると言えます。
徘徊をすることはウォーキングをしていることになりますので、健康の維持に資することができるということになるわけです。
まとめ
このように、身体機能を維持するだけでなく、認知機能の維持にもウォーキングは非常に有効であると言えます。