介護予防における一次予防、二次予防、三次予防の違いとは

1口に介護予防とは言いましても、予防段階があることをご存知でしょうか。

知らない方のために、介護予防における予防段階である、一次予防、二次予防、三次予防の違いについて解説してきたいと思います。

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介護予防の予防段階とは

介護予防には、一次予防、二次予防、三次予防と段階が決められています。

ですが、この3段階だけではなく、さらに「生活習慣予防」「介護予防」と2種類に区分することができ、全部で6段階あるということが言えます。

一次予防

一次予防生活習慣予防は「健康づくり、疾病予防」になり、状態像としましては、ここはまだ健康な(元気な)状態であるということが言えます。

一次予防介護予防では「要介護状態となることの予防」になり、状態像としましては、まだ活発に動ける状態(要支援1程度)であると言えます。

一次予防では生活習慣・介護予防どちらの段階でも、自分がまさか介護が必要になるとは誰も考えていませんので、積極的に介護予防をしようと言う方は少ないかもしれません。

ですが、逆を言えばこの一次予防の段階で止めることができれば、健康寿命を延伸することができるといえます。

二次予防

二次予防生活習慣予防では「疾病の早期発見、早期治療」になり、状態像としましては、ななんらかの疾病は有するものの基本的には健康な(元気な)状態であります。

二次予防介護予防では「生活機能の低下の早期発見、早期対応」になり、状態像としましては、虚弱な状態(要支援2程度)であります。

二次予防生活習慣の段階では、きちんと定期受診して、病気をコントロールさせる必要が出てきます。

二次予防介護予防の段階では、介護予防支援の介入などにより、訪問型サービスや通所型サービスなどの導入により閉じこもりなどを予防していかなくてはならない段階になります。

二次予防の段階でいかに適切な処置が行われるか否かにより、その後の状態が大きく分かれるところです。

三次予防

三次予防生活習慣予防では「疾病の治療、重度化予防、合併症の発症予防」になり、状態像としましては、疾病は有するものの基本的には健康な(元気な)状態であります。

三次予防介護予防では「要介護状態の改善、重度化予防」になり、状態像としましては、虚弱な状態(要介護1程度)であります。

三次予防生活習慣の段階では、介護予防支援のサービスも徐々に導入が始まり、サービスを利用し、病気のコントロールもするような段階に突入してしまいます。

三次予防介護予防の段階では、居宅介護支援等により、適切な介護サービスなどを利用して、機能回復にも努めなくてはならない段階であると言えます。

まとめ

このように、介護予防における一次予防、二次予防、三次予防の違いとは、生活習慣の3段階から転落しないように、それでも、どんどん機能が低下してきた場合には、介護予防の段階からの転落を食い止めていくことが必要になるということになります。

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